1. スポンジカプセル事故概要
お風呂でカプセル入りスポンジを使って遊んでいた女児(4歳)から不正出血が確認され、異常が4ヶ月間継続したため医者の問診を受けた所、スポンジが体内(膣)に入り込んでしまっており全身麻酔で摘出しなければならなかった・・・という悲しい事故が発生しました。
消費者庁は「生命や人体に大きな被害を及ぼす可能性がある重大事故」として全国に注意歓喜しております。
もし、あなたがお風呂を嫌がる子供さんの為に動画の様なスポンジカプセルを購入して遊ばせていた場合、同様の事故が発生しない様に注意することが必要です。
2. スポンジカプセルで発生し得る事故
スポンジカプセルは長さ2センチ幅8ミリで丁度医療用カプセルと同じくらいの大きさでできています。
ゼラチン製のカプセルと恐竜や動物の形をしたスポンジが中に入っています。
37℃から42℃の湯船に入れることでカプセルが溶けて中に入っているスポンジが出てくる様に設計されています。
見た目もキャンデーの様に綺麗で医療品や健康食品の様に、子供が口の中に入れてしまう可能性があることも否定できません。
万が一、子供が飲み込んでしまったら、体内で膨張し窒息する恐れもあれば、消化されずにそのまま体内に残り体調不良を引き起こしてしまう恐れがあります。そして、今回の女児の様に、子供は口以外にもあらゆる穴にカプセルを突っ込んでしまう可能性がありますのでそういったことがおきない様に注意が必要なのです。
3. 子供をスポンジカプセル事故から守る方法
ダイソーの様な100均で購入できることから、子供さんが喜ぶだろうと安易に購入してしまう方も中にはおられると思いますが、今回の様な悲しい事故が発生しない様にする為にも、保護者が管理を徹底することが必要不可欠なのです。
では、保護者はどういった観点で今回の様なスポンジ玩具で発生する事故から子供を守ることができるか? 解決策を並べてみました。
(1)スポンジ玩具を買わない
根本的な解決策になるか・・・?身も蓋もない解決策ですが、私はこの様な安価な玩具を安易に購入しない意識づくりが子供が事故に遭うことから予防するのに効果を発揮すると考えます!!
確かに、お風呂を嫌がる子供を玩具に意識を集中させるためにこれを使うのは悪くないアイデアです。
一方で、スポンジに雑菌が付着するとどれだけ不潔で体に悪影響を及ぼすものであるかご存知でしょうか?
子供が手にとって遊ぶものは今回の様な危険性も検討することが必要ですが、衛生面でも注意が必要です。
あなたが本当に子供さんのことを考えて、お風呂に快適に入ってもらえる様にするには、こういった小道具を使うよりも、例えば、楽しいお話をしてあげるとか、お風呂を入ったご褒美におやつを用意してあげる・・・といった対応方法の方がはるかに安全なのです。
(2)数を数える
百歩譲ってスポンジカプセルを購入して子供に遊んで貰う様にしたとしましょう。
そういった場合、スポンジカプセルを何個使ったのか? 必ず確認する癖をつけておきましょう。
子供さんにも玩具の数を管理し、数字を学習するきっかけとなりますので良い対策方法です。
数がマッチしない場合、何がおこったのか? スポンジをどの様に使ったのか? 所在はどこか?子供さんに確認しましょう。
事故が発生する前に異常を確認することが大切なのです。
(3)子供の体調や変化をあらゆる角度から毎日確認する
子供は我々大人が予期できないことをやってしまうことがあります。
体内に玩具を突っ込む・・・なんてのがそうですが、子供が普段と異なる様子の状態にいれば、確実に何かイレギュラーなことをやってしまっている可能性が否めません。
出血や嘔吐、顔色や傷の有無、表情などありとあらゆる観点で毎日子供の観察を続け、変化が起こった場合に何に起因するものなのか?確認する習慣を身につけることが大切です。
(4)子供にスポンジカプセルで遊ばせる前に必ず説明をする
- 食品でないこと
- 体内に入ってしまうと出血や窒息が起こる可能性があること
- そのまま使い続けると雑菌が繁殖し感染症にあってしまう可能性があること
・・・など、子供に玩具を渡す前に必ず注意しましょう。
3.まとめ
スポンジ玩具という安価で子供が楽しむことができるおもちゃで事故がおきてしまい、政府が注意喚起をしていることについて記事にしました。
この様な悲しい事故が起こらない様に我々大人の保護者が注意し、管理してあげられる様になることが本当に大切ですよね?