共同通信によりますと、米国のベビー製品ブランドのフィッシャープライスが製造したベビーベッドで幼児30人以上が相次ぎ不幸に会う重大事故が発生していることから対象商品のリコールを発表しています。
米でベビーベッド大規模リコール 幼児30人以上の重大事故と当局
【ニューヨーク共同】米ベビー製品大手フィッシャープライスは13日までに、ベビーベッド「ロックンプレイスリーパー」で重大事故が相次いでいるとして、リコール(回収)すると発表した。米消費者製品安全委員会(CPSC)によると、2009年以降、寝返りした際の事故で30人以上の幼児が亡くなった。対象は約470万台。
日本でもインターネット通販業者などを経由して販売されていた可能性がある。CPSCは消費者に対し、製品の使用をすぐに停止し、フィッシャープライスに返金などの手続きをするよう呼び掛けた。
ロックンプレイスリーパーは、スタンドに布製の寝台が付き、揺れる構造。
出展:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190413-00000148-kyodonews-bus_all
このベッドは国内にも輸入されていますので、購入された方は直ちにメーカーに返却して返金手続きを取られることをお勧めします。
以下、リコールの概要、ベビーベッドの仕様と確認方法、返金手続きの取り方についてまとめましたのでご覧ください。
1. リコールの概要
カナダのニュース番組の動画ですが、イメージだけでもご覧ください。
2009年から製造開始されたFisher Priceの人気シリーズ、乳児用ゆりかごのRock’n Sleeperですが、CSPC(the U.S. Consumer Product Safety Commission、CPSC=アメリカ合衆国消費者製品安全委員会)【アメリカ合衆国の米国消費者製品安全法(Consumer Product Safety Act、連邦法)に基づき設立された、法的権限を持つ大統領直属の独立政府機関】はこの度、 リコールを発表しました。
理由は、ベルトで固定されていない状態で乳児が寝かされ寝返りを打った後、口・鼻がふさがれることで窒息して息が止まる事故が相次いで発生し、これまでに少なくとも30件以上の重大事故で乳児が最悪の事態を迎えることになったため。
事故が発生したのは生後3ヶ月くらいの乳児に年齢層に偏りが見えたそうですが、これくらいの年齢の子供ですと、腕の力が弱く呼吸器官が塞がれても自ら体の位置を修正することがしにくい、また、ゆりかごも乳児が体の位置を入れ替えることが難しい形状になっていたとのことです。
カナダでは2016年くらいに既に国内での販売が中止されていましたが、この程、米国で通達が行き渡り、本製品の販売取りやめが正式に決定された模様です。
本製品は国内外でも人気で日本にも輸入されているため、もし国内で利用されておられる方がいらっしゃったら直ちに返品・返金処理をなされることをお勧めいたします。
2. リコール対象ベビーベッドのモデル・型式
この度リコールの対象となったベビーベッドですが、フィッシャー・プライスブランドで販売されているRock’n Sleeperシリーズすべてが対象となります。
日本では、ロッキン・スリーパーやロックン・スリーパーと書かれていることもありますが、以下の商品は全てが対象ですので、直ちに返却手続きをおとりください。
オート・ロッキン・プレイ・スリーパー
スマート・コネクト(スマホ連携)フード付きプレミアム・オート・ロッキン・プレイ・スリーパー
防音機能付き新生児用ロッキン・プレイ・スリーパー
月夜の牧草地をモチーフにした新生児用オート・ロッキン・プレイ・スリーパー
ロッキン・プレイ・スリーパー・デラックス版
新生児用ロッキン・プレイ・スリーパー(ルミナシティモデル)
新生児用オート・ロッキン・プレイ・スリーパー(サファリ・ドリーム・モデル)
新生児用ロッキン・プレイ・スリーパー(広大な草原がモチーフ)
新生児用ロッキン・プレイ・スリーパー(女の子用)
新生児用ロッキン・プレイ・スリーパー(アクア・ストーン・モデル)
猿型のクッションがついたオート・ロッキン・プレイ・スリーパー
新生児用ロッキン・プレイ・スリーパー(サバンナモデル)
スマートコネクト(スマホ連携)オート・ロッキン・プレイ・スリーパー
スマートコネクト(スマホ連携)デラックス版オート・ロッキン・プレイ・スリーパー
・・・この他、ホームページに掲載されていないモデルもある様ですので、箱やゆりかごに”Rock’n Play”と書かれたFisher Price製のゆりかごは全てが対象ですので一度ご確認ください。
3. 返金手続きを取るには?
米国で購入された方は直接、米国のサイトに問い合わせることができます。
その場合、
01-866-812-6518にお電話いただくか、http://www.service.matel.comからお問い合わせいただきます様お願い申し上げます。
一方で日本で購入された場合は、以下のふた通りのパターンいずれかをお勧めします。
(1)販売店に連絡
Amazon 、トイザらス、楽天市場などのショッピングサイトや市販店からご購入いただいた場合は、これらのサイトや店頭にて販売者にご相談ください。
もしくは、日本のフィッシャー・プライスの支店に直接連絡をとられてみてはいかがでしょうか?。
(2)フィッシャープライス日本支店に問い合わせ
フィッシャープライスは玩具メーカー、世界最大規模の玩具メーカー、マテルの子会社で日本にも支店があります。
そして日本のマテル・インターナショナル株式会社でもフィッシャープライスの商品を取り扱っていますので、こちらにご相談いただくのが確実なのではないか?と思われます。
お問い合わせ先
会社名:マテル・インターナショナル株式会社
住所:〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3-3 神田大木ビル5階
電話:*03-5207-3620(カスタマーサービス)
*営業時間は朝10時から18時まで。平日のみ営業ですのでご注意ください。
4. ネットの声
育児中の方にはお馴染みのフィッシャープライス社の製品です。
CNNの記事によると32例の死亡例が。該当商品お持ちの方、記事を必ず確認してください。
アメリカの大手ベビー用品メーカーが販売し日本でも流通するベビーベッドで、乳幼児の死亡事故が多発https://t.co/NV28ZZTKhA
— 相川晴(HAL) (@halproject00) 2019年4月14日
フィッシャープライスのロッキンプレイスリーパー、アメリカ小児学会がリコールするよう勧告を出しています(RT参照)。
2011〜2018年の間に32人の子が窒息等で亡くなっています。日本でも楽天で取扱がいくつかあるようです。
赤ちゃんは平らで硬い表面のベッドに寝かせましょう!!— もりたま@夜泣き・育児のエビデンス (@MarikoMoritaCHL) 2019年4月10日
#フィッシャープライス ってマジか。持ってる人、今すぐチェックを。
“使用中止を” 米製ベビーベッド 死亡事故相次ぎリコール https://t.co/h74O3Ii1qi
— 50㎏痩せた芝浦IT社長@自炊レシピ本発売中 (@passion_tanaka) 2019年4月13日
リコール!使用中止を!
赤ちゃんが、寝がえりをして窒息死するなどの死亡事故が起きているとのこと。「フィッシャープライス」が販売する「ロックン・プレイ・スリーパー」という製品で、日本でもインターネット通販などで流通
https://t.co/xpMECr3Crr— 寺町東子 (@teramachi_toko) 2019年4月14日
5. まとめ
これまでに30人以上の乳児に痛ましい事故が発生していたのに販売停止になっていなかったのが奇妙です。
日本ではこれまでに事故の報告が無かった様ですが、アマゾンや楽天でも人気商品であったことから間違いなく国内でも流通しているゆりかごです。
大切な我が子を守るためにも、企業や政府の指導だけではなく、我々が自ら我が子の安全性を守るという意識を持ち商品を選ばなければいけない・・・と再認識させられたニュースであります。