Wikipediaによりますと、南米ペルーのアンデス山脈にあるラ・リンコナダとは、
概要
ラ・リンコナダ(La Rinconada)は、ペルーの都市。アンデス山脈にある金鉱山の町である。標高5100mの地点に位置し、世界で最も高所にある恒久的な居住地である。かつては小さな金の探鉱キャンプだったものが、2001年から2009年の間に金の価格が235%上昇したため、2009年には人口は30000人にまで増加した。人口はさらに増加傾向にあり、2016年には50000人がこの街に暮らしている。
ラ・リンコナダはペルーの南東部、プーノ県サン・アントニオ・デ・プティナ郡のアナネア地区に属する。この町は標高5100mの地点に位置し、La Bella Durmiente(眠れる美女)氷河の麓に存在する。ラ・リンコナダで成功した鉱夫は低い高度と行政サービスを求めてフリアカ市に家を構えることが多い。
気候
アンデスの高地に位置するため、ラ・リンコナダは高山気候の特徴を持ち、ケッペンの気候区分においてはツンドラ気候に属する。最暖月の平均気温は樹木の生育できる目安である10℃を下回っている。樹木限界の上にある都市としてラ・リンコナダは最も標高が高く人口の多い都市であり、同様に樹木限界の上にあるセロ・デ・パスコ市よりも700mほど標高が高い。
極端に標高が高いため、ラ・リンコナダは赤道にほど近い南緯14度に位置するにもかかわらず、気候はどこよりもグリーンランドの西海岸に類似している。この町には雨季である夏と乾燥した冬が存在するが、年間を通して昼は冷涼または寒く、夜は氷点を下回っており、また降雪も一般的である。ラ・リンコナダの年間平均気温は1.2℃で、年間平均降水量は707mmである。
産業
ラ・リンコナダの経済は、主に近くの金鉱山から主に手掘りで産出される金に基づいている。
多くの鉱夫はアナネア・コーポレーションが所有する金鉱で働いている。彼らはcachorreoと呼ばれるシステムの元で、30日間は無給で働き、31日目に彼らの肩に載せられるだけの鉱石を掘り出すことができる。ただしその鉱石に金が含まれているかは運次第である。金塊や金の多く含まれた鉱石をポケットに入れることは黙認されている。こうした労働システムは前時代的なものであるが一攫千金のチャンスはあるため、近代的な労働・給与体系への改革に現地の労働者は強く反対していた。女性は鉱山内への立ち入りを許されていないが、pallaquerasと呼ばれる彼女たちがダンプの積み下ろした鉱石のそばで働く姿を見ることができる。ダンプから降ろされた鉱滓に含まれるわずかな金を探すためである。
ラ・リンコナダに最も近い空港は、フリアカのインカ・マンコ・カパック国際空港である。
ラ・リンコナダの街には配管や衛生設備が欠けている。公共サービスがほとんど行われておらず、ごみの収集や下水処理も行われていないため、環境は汚染されている。地元の鉱夫は、鉱石を粉砕して水銀で処理し、その塊を布へ押し付けて濾過することによって鉱石を精錬し、ここで得られたアマルガムを加熱して水銀を除去する。この水銀汚染は深刻なもので、住民の飲料水も水銀で汚染されている。
出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%8A%E3%83%80
・・・だそうです。
これだけでもコンパクトにわかりやすくまとまっていますが、文字だけだとイメージが湧きにくいので画像や動画を使って説明できたらと考えました。
どうぞ。
1. ラ・リンコナダへの道
ラ・リンコナダはスペイン語で、綴りはLa Rinconadaと書きます。 英語に訳すと La = The で Rinconada = Corner・・・という意味です。
直訳すると「僻地」ですが、ここは人里から最も離れたコミュニティとして知られています。
標高5,100メートルの高さで、氷河のBella Durmiente(眠れる美女)を見上げる位置にあるこの地は空気が薄く、日中平均気温が年間を通じて1.25℃と寒い山肌にあります。
生活をするにも不便ですが、この街を訪問するには舗装されていない道路から車が転落するのを恐れながら何十時間もかけて恐怖に震えながら進むか、徒歩で寒さに震えながら天候と格闘しながら何日もかけて歩いて行くしかありません。
そしてやっと到着した!と思っても安堵がため息に変わります。
2. ラ・リンコナダの街の様子
ラ・リンコナダは金鉱の麓にある街ですが、街には宿泊施設も病院も無く行政機能も全く機能していません。
ここで落ち着いて暖かいシャワーを浴びて汗を落とし、快適なベッドの上で休息を取る・・・ということはあり得ないのです。
下手をしたら体調を崩して命さえ危険な目にあうことも十二分に有り得る話なのです。
その為、観光旅行者がこの街を訪問することは皆無で、この地に居るものは高山病と格闘しながら一攫千金を狙う黄金ハンターだけなのです。
街は殺風景でインフラは整っていません。
下水道も上水道もありませんので飲み水は自前で雨水を汲んで用意するしかなく、シモの方は垂れ流しです。
人によってはゴミを燃やして処分する人もいます。
一方で面倒な人はその辺にゴミを散らかしまくるので街のいたるところにゴミが散乱している状態です。
後ろに写っている湖は水銀とシアン化合物に汚染されており、その水分は街にも流れてくるので危険極まりありません。
そんな危険な状態でも男たちは毎日の様に片道30分ほど歩いて危険極まりない毒ガス、シアン化合物と水銀で汚染され酸素も少ない坑道に向かい金を掘り当てることを夢に頑張るのです。
一方で女性は坑道に入ることが許されていない為、補助的な作業をすることに。 写真では坑道を掘る為の道具を手入れしている様子が写っています。
劣悪な環境で作業をする為、作業者は水銀中毒に苦しみ、皮膚がタダレ神経がおかされる症状に苦しむ者も少なくありません。
この様に街は貧しく不潔で危険極まりないのですが、一攫千金を狙う人々を惹き付けるこの街は金の価格高騰により以前よりかなり人数が増え5万人の住民が生活を行うコミュニティとなりました。
しかしこのコミュニティは荒んでおり、警察の手も及ばない危険な地域で金を発掘すると襲われ、中には命を落とすものもいるのです。
出展:https://www.businessinsider.com/living-in-la-rinconada-the-highest-habitable-place-on-earth-2016-12#the-lake-you-see-in-the-background-of-this-picture-is-also-heavily-contaminated-with-mercury-and-cyanide-which-flows-through-the-town-17
3. ラ・リンコナダで起こった事件
ラ・リンコナダでは最近になって鉱山労働者七人が犠牲になる事件が発生しました。
【サンパウロ時事】ペルーからの報道によると、同国検察当局は24日、南部プーノ州の町ラリンコナダにある金山の坑道で、鉱山労働者7人が何者かに襲われ亡き骸で発見されたそうです。
ラリンコナダは標高5100メートルのアンデス山中に位置。人が定住する土地として「世界最高」とされる。
7人は22日に坑道の約1000メートル奥で発見された。いずれも頭を撃ち抜かれていた。この鉱山では働いておらず、イースター休暇を狙って金を盗みに入り、別のグループと鉢合わせしたとみられる。
ラリンコナダは2000年代、金価格上昇とともに急速に膨れ上がった人口約5万人の町。一獲千金を狙う荒くれ者たちが集まり、治安は悪いという。
出展:https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%80%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E9%AB%98%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%94%BA%E3%81%A7%EF%BC%97%E4%BA%BA%E6%AE%BA%E5%AE%B3%EF%BC%9D%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%B9/ar-BBWgrRN
危険極まりない街ですが、人々は一攫千金を夢見、この街を訪れるのでしょう。
4. まとめ
美しいアンデス山脈の麓にある危険極まりない街ラ・リンコナダは命と引き換えにしてまで訪れて一攫千金を狙いたいチャレンジャーを引きつけて止みません。
ブログ管理者は決して行きたいとは思うことが無い街ですが、貧しいと、この様な選択肢しか無くなってしまうのかも知れませんね。
万が一こちらに行くことになられる方は準備を万端に整えてくれぐれもお気をつけて行ってきてくださいね。