NBAトレイルブレーザーズ、ガードのデイミアン・リラード選手が4年1億9,100万ドルのスーパーマックス契約に合意する見込みと発表されました。
NBA=ブレーザーズ、リラードと大型契約延長の見込みと報道
[21日 ロイター] – 米プロバスケットボール協会(NBA)トレイルブレーザーズが、ガードのデイミアン・リラード(28)と4年1億9100万ドル(約211億円)のスーパーマックス契約に合意する見込みと、ヤフースポーツが21日に報じた。
スーパーマックス契約は特定の条件を満たせば結べる大型契約。オールスター4回選出のリラードは、今季80試合で1試合平均25.8得点、4.6リバウンド、自己最高の6.9アシストを記録した。
2012年のドラフト全体6位でブレーザーズに加入し、549試合(すべて先発)で1試合平均23.5得点、4.2リバウンド、6.3アシストの成績を残している。
出展:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-00000045-reut-spo
ところでスーパーマックス契約って何でしょうか? この契約を結んだのは過去にどんな選手がいるのでしょう? まとめてみました。
1. スーパーマックス契約の定義
スーパーマックス契約とは、英語で”supermax contract”と書きます。
この契約はNBAで Designated Veteran Player Extension (通称”DVPE”)の要件に当てはまる選手にだけ適用されるものとなっております。
DVPEは以下の要件にあてはまる選手です。
1. 7 or 8 years of service in the league
2. Never changed teams except via trade or assignment via amnesty waiver出展:https://www.davemanuel.com/investor-dictionary/designated-veteran-player-extension/
1. NBAで7から8年選手登録されている(試合にでていることが必要です)。
2. 球団都合によるトレードか放出を除いて同じチームにずっとい続けることが必要です。(Amnesty waiverは例えば、NBAのチーム数が増加される為に本人の意思に反してチームから新しいチームに放出されたり、新人獲得の為に本人の意思に反してチームから放出される選手に適用されます。)
また、選手は、DVPEであること以外に以下三つのうちのいずれかに該当していなければなりません。
- 前年度もしくは過去3年間に2度オールNBAチームに選ばれている、
- 前年度もしくは過去3年間に2度最優秀守備選手に選ばれている、
- 過去3年間に1度NBAファイナル最優秀選手に選ばれている。
ちなみにスーパーマックス契約は契約延長でもFAで再契約でも締結可能、尚1チームに最高2名まで。契約期間は実質5年で、延長した場合6年となります。最高額は契約1年目のサラリー上限から30〜35%、そしてスーパーマックス契約を交わした場合、一年はトレードが出来なくなります。
出展:http://nba-js.com/nba/news/stephen-curry-super-max-deal-5years-201m-warriros
NBAはチームの実力に公平性を持たせる為に、Salary Cap(格チームが選手に支払う年棒総額の上限)とLuxury Tax(贅沢税-チームがSalary Capを超える給与を選手に支払った場合、贅沢税としてペナルティをNBAに支払うことになります)という制度があります。
スーパーマックス契約を結ぶ選手には、チームからSalary Capの35%分までが年棒として支払われることが可能という決まりになっていますので、これだけで大型契約だということがおわかりいただけると思います。
ちなみに2019-20年のSalary Capは$108 millionですから、スーパーマックス契約を結ぶ選手は$37.8 million (約41億円)の年棒を受け取ることが可能という計算になります。
そして、スーパーマックス契約を締結する選手は年間8%の給与上昇分を請求して良い権利(“Bird rights”)を保有していますので、支払われる総額がとてつもないものになるのです。
デイミアン・リラード選手の場合、以下の様な契約内容で支払われることとなります。
現在契約中(残り2年)の契約で支払われる年棒
2019-20 – $29,802,321
2020-21 – $31,626,953
スーパーマックス契約を締結し残り4年で支払われる年棒
2021-22 – $42.6 million
2022-23 – $46.0 million
2023-24 – $49.4 million
2024-25 – $52.8 million
リラード選手には残り6年で$252.2million(約280億円)支払われることとなります。大金ですね。
他にはどんなラッキーなスーパーマックス契約が適用されるのバスケットボール選手がいるのでしょうか?
2. スーパーマックス適用選手
デイミアン・リラード選手
ステファン・カリー選手-ゴールデンステート・ウォーリアーズ-ポイント・ガード-5年 $201 Million (約220億円)
Breaking: Steph Curry has agreed to a 5-year, $201M supermax deal with the Warriors, per @wojespn. pic.twitter.com/R480fwBz3C
— SportsCenter (@SportsCenter) 2017年7月1日
ジェームス・ハーデン選手-ヒューストン・ロケッツ-ガード-6年$229 Million (約260億円)
ジョン・ウォール選手-ワシントン・ウィザーズ-ポイント・ガード-4年$170 Million (約190億円)
ラッセル・ウェストブルック選手-オクラホマ・シティ・サンダー-ポイント・ガード-5年$205 Million (約230億円)
ちなみに以下の選手もスーパーマックス契約の締結動向が注目されています。
ケンバ・ウォーカー選手-シャーロット・ホーネッツ-ポイント・ガード
クレイ・トンプソン選手-ゴールデン・ステート・ウォリアーズ-スモール・フォワード/シューティング・ガード
ブラッドリー・ビール選手-ワシントン・ウィザーズ-シューティング・ガード
アンドレ・ドラモンド選手-デトロイト・ピストンズ-フォワード/センター
ヤデス・アデトクンポ選手-ミルウォーキー・バックス-フォワード
3. ネットの声
デイミアン・リラードがこのオフにブレイザーズと4年1億9100万ドル(約211億円)のスーパーMAXでの契約延長で合意する見込みだそうです。 https://t.co/PgMBbhzJuc
— cata.@NBA (@ct_nba) 2019年5月21日
今シーズンの活躍ぶりを見れば、リラードがいずれかのオールNBAチームに選出されることは間違いないでしょう。結果的にスウィープされた形となりましたが、ウォリアーズと死闘を繰り広げたブレイザーズが、継続路線を選択することはファンにとってはうれしいですね!https://t.co/F4hkwOGBmw
— バスケット・カウント (@basket_count) 2019年5月22日
ブレイザーズ一筋を貫くデイミアン・リラードが今夏スーパーマックス契約締結へ https://t.co/ijXeHGO4xQ https://t.co/vz7iDMMpWl
— トモ蔵【有益情報発信中】 (@vSv2kmYHV8nq0Hp) 2019年5月22日
4. まとめ
とてつもない才能の持ち主に支払われるとてつもない対価ですね。
一般の人でも努力次第でこれくらい稼げる様になれたらいいのに・・・と思いますね。
同時にNBAに夢を持たせてくれるテーマでもありますね。
すごいなぁ。