パキスタンで700人近くのHIV感染が判明し住民の間でパニックが広がっていることがニュースになっていますが、その原因を作ったという容疑で現地の医者が逮捕されています。
パキスタン、集団感染でパニック広がる
【AFP=時事】パキスタン南部シンド(Sindh)州ではここ数週間で700人近くのHIV感染が判明し、住民の間でパニックが広がるとともに、同国の低い公共衛生基準が浮き彫りとなっている。
出展:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00000004-jij_afp-int
容疑者はどんな人物なのでしょうか?そして容疑は何でしょうか? まとめました。
1. 集団感染でHIVパニックが広がっている地域
HIVで集団感染が確認されたのはパキスタンのシンド州にあるラルカナのラトデロ地区です。
この地域は貧困層が多く、違法薬物が蔓延し、注射針の使い回しや無許可の医療行為や輸血・献血活動などがされており、こういった不衛生な医療行為がHIVの集団感染が引き起こされたものとみられています。
2. パニックをひきおこしたとされる容疑者
医師のムザファー・ギャンガー(Dr. Muzaffar Ghanghar)氏がこの地域のHIV集団感染を引き起こした容疑で逮捕されています。
https://www.thenews.com.pk/latest/465267-doctor-arrested-for-allegedly-spreading-hiv-in-larkana
ギャンガー氏自身もHIVに感染していますが、ラルカナのラトデロ地区の公営病院に勤務していました。
地域の保健衛生管理担当役人の調べでは、今月初旬からこの地域でHIVの感染者が激増しており、その治療にあたっていたギャンガー氏が適切な医療処置を行わなかったためにこの様な結果となってしまったとのことです。
当時、39人のHIV感染者が発覚し、その内の24名以上が幼い子供だったということが同時に判明しています。
しかしながら、ギャンガー氏はこの容疑が自身をスケープゴートにする陰謀だったと主張し、「もしこれらの患者がHIVやAIDSに感染しているのを知っていたなら適切に処置を行なっていた」と言っております。
3. パキスタンのHIV/AIDS患者について
シンド州のエイズ処置の最高責任者である医者のシカンダー・メモン(Dr Sikander Memon)氏は、ラトデロ地域に2週間以内に人員を派遣し住民の間で蔓延しているHIVが発生した原因を調査すると発表しています。
メモン氏によりますと、シンド州には約10万人のHIV陽性患者が存在する見込みですが、エイズ管理プログラムには10,350の患者しか登録されていないとのこと。
また、WHO(世界保健機関)の発表によりますと、約2万人の患者がHIVに感染しており、パキスタンは近隣諸国の中でも最も高い感染率を記録しているとのこと。
4. ネットの声
ここ数週間で700人近くも感染ってなぜ?って思ったら注射器の使い回しかぁ。日本での薬害AIDS、それからAIDSではないけどB型・C型肝炎集団感染思い出すね。
→
男がHIV陽性の妻殺害 パキスタン、集団感染でパニック広がるhttps://t.co/MVyvJb2onk— Allegro (@A_Okihasam) 2019年5月30日
パキスタン(シンド州)で子どもたちのHIV感染が急増中。
何がどうなっているのやら。。。たとえ注射針の使い回しでも、ここまで感染拡大することはないだろうに。小児ARTのモニタリングなどできる医者・医療施設が近くにない地域、心配です。https://t.co/vIg87ox2Kg— セコモ (@sekomo) 2019年5月22日
【エイズ集団感染】数週間で700人近くのHIV感染が判明しパキスタンでパニック広がる 医師の故意によるものか https://t.co/LvjRAoooaE
— 2NN ニュース速報+ (@2NN_Newsplus) 2019年5月30日
5. まとめ
昔おこった、帝京大学の安倍英容疑者による薬害エイズ事件を思い出しました。
テロと一緒ですね。
恐らく注射針を使い回したりしたのでしょうね。
こういう悲しいニュースは胸が痛みます。
被害者の方の心情を察すると気の毒でたまりません。
これ以上被害が広がらないで欲しいものです。