トマトをぶつけ合う祭り「トマティーナ」がコロンビア・ボジャカ州で開催され、話題になっています。
トマトの海で泳ぐ
南米コロンビア・ボジャカ州で、「トマトの海」に身を投じて楽しむ人たち。互いに熟したトマトをぶつけ合う祭り「トマティーナ」はスペインで始まったとされ、ここでも恒例行事として親しまれている=2日撮影【AFP時事】
出展:https://www.jiji.com/jc/p?id=20190605093626-0031663212
祭りの起源は?いわれは? どこで開催しているの?・・・まとめました。
1. トマティーナとは
トマティーナは正確にはラ・トマティーナ(西:La Tomatina)と呼ばれ、スペインのバレンシア州の街、ブニョールで毎年8月の最終水曜日に行われるお祭りです。
この時だけは、世界中から街の人口(約1万人)の倍以上の人が集まり、互いに熟したトマトをぶつけ合い(2008年のトマティーナの参加者は約4万人)ます。
その結果、町中がつぶれたトマトで真っ赤に塗りつぶされてしまいますので(被害に遭うとこまる様な車や家などはビニールで覆う等の処置が事前に街の費用で行われるのですが)血みどろの戦場の様になり壮観な眺めです。
出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8A
トマティーナは1945年8月の最終水曜日にブニョールで行われたパレードで巨大人形の行進が行われていたのですが、
↓イメージです。 ブニョールのパレードではありません。
この行進を見ていた一部の観衆がうかれて人形を引っ張ったそうです。 その弾みで人形の頭部が落ちてしまったのですが、その様子を見ていた他の観衆が激怒し、トラブルを起こした観衆を殴ったことから殴り合いに発展し、その騒ぎが大きくなってそばにあった野菜スタンドのトマトをぶつける行為に発展したのが起源と言われています。
また、その翌年、何者かがトマトを持ってきて観衆に投げつけそれが騒ぎを大きくし警察が介入せざるを得ない状態になったのですが、こういったいたずら行為が何年も続いたのでした。
そして1950年になってから一度パレードでトマトをぶつける行為は禁止されたのですが、その悪ふざけが街の年一回の一大イベントとなったことから、街の行政の判断で認可される様になり、正式にトマトぶつけ祭りが年一回定められたルールの下、行われる様になったのでした。
ルールは
- 瓶の様な硬いものは投げない
- Tシャツを投げたり破ったりしない
- トマトを投げる前に一度潰して柔らかくして投げる
- トラックや自動車には近づかない
- 祭りが終わる合図が出たらトマト投げは終了
- 保安スタッフの指示に従う
・・・ということでブニュールの風物詩となったのですが、これが世界中に飛び火して以下の街でも行われる様になったのでした。
- 米国コロラド州のTwin Lakes
- 南米コロンビアの街 Sutamarchán でトマトの豊作を祝って毎年6月15日に開催
- 南米のコスタリカ、サン・ホセ・トロヤスで開催
- 中国の東莞市で毎年10月19日に開催。15トンのトマトを使用。
- 米ネバダ州、リノで2009年から毎年開催。
- インドのカルナタカ州とデリーで開催されるも食品を粗末に扱うことに反対する動きがあり中止。
- 米ミルウォーキー州で2009年から9月にブロディ・メリー(トマトとウォッカのカクテル)ドリンキングコンテストの一貫で開催。
・・・ということでコロンビアのトマティーナは豊作祈願の一環で行われるのですね。
どんな様子でしょうか?映像を入手しましたのでどうぞ。
2. コロンビアのトマティーナ映像
もっと規模が大きくて壮絶なものかと思ってましたが意外とあっさりとしていて拍子抜けしました。
3. ネットの声
人々の「赤き」戦い? コロンビア恒例トマト投げ祭り(写真12枚)https://t.co/a8kDYMWoD3
南米コロンビアのボヤカ(Boyaca)州スタマルチャン(Sutamarchan)で2日、毎年恒例のトマト投げ祭り「トマティーナ(Tomatina)」が開催され、参加者らが全身トマトまみれになりながらトマト投げに興じた。 pic.twitter.com/DGkcF1cojN— AFPBB News (@afpbbcom) 2019年6月4日
「真っ赤になれば皆友達」ってどんな共産主義のことだと思ったらトマティーナのことだった pic.twitter.com/rz34uA6dKa
— 住職 (@BB_Bonze) 2019年6月5日
トマティーナ、いつか参加してみたいけどちょっと痛そうだよね。
— ロシリカくんBot (@roshirika_kunn) 2019年6月4日
4. まとめ
まとめ、スペインのトマト祭りがけんかから発展したのは驚きでした。
コロンビアのは平和ですね。
インドでは食べ物を粗末にしてはならない・・・というのはもったいない精神が染み付いている仏教思想からくるのでは・・・?と思いました。
ブログ管理人はミルウォーキーのブロディ・マリー・コンテストに参加したいです。