いよいよ明日(6月7日)公開のアラジン2019(1992年制作のアニメのリメーク)ですが、一足先に公開している米国での反応が気になったので調べてみました。
1. アラジン2019とは
アラジン2019は、米国の歌手マドンナの旦那さんでもあったガイ・リッチー氏が監督で2017年8月にイギリスで製作された、1992年のディズニーによるアニメーション「アラジン」の実写リメイクです。
千夜一夜物語のアラジンと魔法のランプが原作でアニメでは挿入歌のバラード曲「Whole New World」が大ヒットし、セルビデオがアメリカでは2,400万本、日本では220万本売れたメガヒットアニメでした。
お話は、「貧しい青年アラジンが王女ジャスミンと出会うのですが、アラジンがひょんな理由で牢獄に閉じ込められてしまいます。そしてある人の指示で、牢屋からだしてもらう代わりに洞窟から魔法のランプを取ってくることを約束し、牢屋をでてランプを取りにですのですが、そこでひょんなことからランプをさすってしまいます。すると中から現れたランプの魔人・ジーニーの主人になることになったアラジンですが、様々なトラブルに巻き込まれます。 そのトラブルと格闘するのに魔法のランプと魔法の絨毯を用い、最終的に王女ジャスミンと結婚したくなったアラジンはジーニーにお願いをし、成就させる」・・・というかなり内容を端折った説明となっておりますが、ぜひ劇場でお楽しみいただきたいと思います。
アニメとの違い、原作のアラビアンナイトとの違い・・・なんかを比較しながら見られると楽しいと思いますよ!
2. 主な出演者
アラジン2019には様々なキャラクターが登場しますが、中でも主だった4つのキャラクターについてご紹介します。
(1)アラジン(主人公)
メナ・マスード
1991年9月17日生まれ、27歳のカナダ系エジプト人の俳優。
日本語版吹き替えは俳優の中村 倫也さんです。
(2)ジャスミン(王女)
ナオミ・スコット
1993年5月6日に生まれた彼女はイギリスのロンドン出身。
両親はともにロンドンにある教会の牧師で、お父様はイングランド人、母はウガンダ出身のインド系移民というミックス・レースです。
2017年に公開された映画『パワーレンジャー』でキンバリー・ハート(ピンクレンジャー) 役を演じてから多くの人に知られる様になりました。
日本語吹き替えは若干ハタチの女優、木下晴香さん。
(3)ジーニー(魔人)
ウィル・スミス
MIBではシリアスな役柄でしたが、実はコメディアン出身。
コミカルな役柄が得意な俳優さんですのでどういうジーニーを演じるか見ものです。
日本語吹き替えは七色の声を持つ男、山寺宏一氏。
(4)ジャファー(敵)
マーワン・ケンザリ
1983年1月16日生まれのオランダ人のコメディアン。 両親はチュニジア人(アフリカ系)です。
日本語版吹き替えは俳優の北村一輝さん。
3. アラジン2019の見所
アラジン2019の見所とは? まずは予告編動画をどうぞ。
(1)アクションを楽しむ
アラジンはアニメーションの中でも登場人物の動きが激しいですし、ジーニーや魔法の絨毯などCGや特殊撮影が物語の進行に必要不可欠な映画です。
物語は子供向けかも知れませんが派手なアクションが好きな大人の方でも楽しめます。
(2)アニメとの違いを楽しむ
*Politically Correctness(ポリティカル・コレクトネス)が大切と言われ久しい昨今。
(*性別・人種・民族・宗教などに基づく差別・偏見を防ぐ目的で、政治的・社会的に公正・中立な言葉や表現を使用することを指します。政治的妥当性とも言います。)
アニメが作られてから20年以上経ち、人々の常識は大きく変わりました。
表現や登場人物で違いが目立ったり、また、話の内容が一部変わっている場所もあるはずです。
そういったものをアニメと比較しながら楽しむのもありですね。
(3)Whole new worldなど歌の歌手の違いを楽しむ
前回と歌手がまったく変わっています。
例えば、Whole new worldの場合、今回は18歳の新人女性歌手ジャヴァイア・ワードと元ワン・ダイレクションに居たゼインが歌っており前回とかなり趣が異なっております。
ぜひ映画の中でどの様に違うかを楽しんでいただければと思います。
4. 海外の反応
ここでAladdin 2019の海外の反応を見てみましょう。
出展:https://www.imdb.com/title/tt6139732/
Amazon.comが提供する俳優、映画、テレビ番組、ゲームに関するオンライン・データベースのIMBdでは約5万人の投票で10点満点中7.4とまずまずの評価です。
一方で、rottentomatoes とmetacritic(双方ともアメリカの評価サイト)では10点満点中5点台とあまり芳しい結果を残すことができていません(投票者の数も少ないです。)。
・・・ということであくまでもアメリカ人の評価ですが、平均点くらいの出来栄えみたいですね。
その他の反応を見てみましょう。
こちらのTwitterでは、差別的な表現がアニメより大幅に改善されていて良かったというコメントがありますね。
USC Dornsife’s Evelyn Alsultany is an expert on representations of Arabs and Muslims in U.S. media.
While the 2019 #Aladdin is a big improvement from the 1992 version, it still recycles some old tropes, she writes in @Newsweek.@USC @ConversationUS https://t.co/Yh5kbfJGbe
— USC Dornsife (@USCDornsife) 2019年6月1日
ハリウッド映画の歴史を変えた!!という評価もあります(ハリウッドでは古くから白人が主人公になり大活躍する映画が多い)。
How the new ‘Aladdin’ stacks up against a century of Hollywood stereotyping https://t.co/EZSm4g3RGu May 28, 2019 at 10:01PM
— diego martone (@diegomartone) 2019年5月28日
同様にディズニーが映画の中で中東を忠実に再現したのではないか?という問題提起がされています。
Onscreen #diversity definitely matters! In the 2019 remake of #Aladdin, Disney took extra steps to make sure the middle east was properly represented. What do you all think? Did they hit the mark? Let us know in the comments below. https://t.co/82I5qetece pic.twitter.com/HT40ZZlSny
— CO Diversity Council (@CO_DivCouncil) 2019年5月28日
制作費$183Million(約200億円)に対して$207Million(約221億円)の収入があった!と発表が。
Disney’s ‘Aladdin’ Tops Box Office With Huge $207 Million Worldwide Debut
Link in bio to purchase or search other deals of the day.https://t.co/Zn95MtZJWA (link)https://t.co/L3ZLhO5pZA#aladdinmovie #disneymovie #disney #disneycosplay #princessjasmine#aladdin #aladdin2019 pic.twitter.com/ZGxJeKrocN
— zipsklzrack (@zipsklzrack) 2019年5月30日
興行成績収入を管理しているBoxMojによれば、$462million(約510億円)の興行収入が世界中から入る予定になっているそうです。
出展:https://www.boxofficemojo.com/movies/?id=disneyfairytale22019.htm
これまでに最も成功した映画が2019年のアバターで興行収入が$2,787,965,087でした(2位は現在放映中のアベンジャーエンドゲームで現時点$2,715,006,344)。
そこから50位までランクをさがっていきますと2007年放映のハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 $939,885,929 なのですが、これはアラジン2019の倍以上の興行収入ですから、大成功をおさめる・・・となるとかなり厳しいものがあるのかな・・・?
でも、悪くはないよね・・・という感じの映画だと思われます。
6. まとめ
アニメが基となった実写版はどうしても比較され、評価が厳しいことが多いです。
ですが、アラジン2019についてはアニメの動きが実際の人物やCGとかだとどうなるのか?本当に気になる映画です。
ぜひ、多くの方にご堪能いただきたいと思います。