(動画)エルベ5号事故の様子-2億円かけて修理の独ビンテージ船

ドイツで約2億円かけて修理した18世紀の木造帆船が衝突し沈没した様です。

【AFP=時事】ドイツ北部ハンブルク(Hamburg)近郊のシュターデ(Stade)で、150万ユーロ(約1億8000万円)をかけて修復されたばかりだった1883年製の木造帆船がコンテナ船と衝突し、沈没した。地元警察が明らかにした。

出展:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190610-00000020-jij_afp-int

エルベ5号とはどんな船で現在はどんな状態にあるのでしょうか?

調べてみましたのでどうぞ。

1. エルベ5号概要

出展:https://de.wikipedia.org/wiki/No._5_Elbe

エルベ5号とはドイツのハンブルグで木造船建設が一大産業だった時代の18世紀に建造された船員を搬送する為の船で、現存するのは世界に数隻しかない希少性の高いオーク材製の帆船でした。

残念ながら、2019年の6月8日に、チェコ北部からドイツ東部を通って北海へ流れる国際河川のエルベ川のシュターダーザントでキプロス船籍の貨物船アストロ・スプリンターと衝突(寧ろ踏み潰していったという方が正確な表現)し川底に沈んでしまいました。

1883年に建造され、エルベ川の河口とドイツの主要港を30年に渡り水夫を搬送していました。

全長37メートル、幅6メートルで帆の面積は360平方メートルもありました。

1924年には個人の所有船となり、「ワンダーバード」と呼ばれていました。

大西洋を13回横断したこともやアフリカの喜望峰を経由して大航海をしたこともあり、その当時の様子は27分の映像として保存されドイツの海洋博物館にも保存してあります。

2002年にハンブルグ海洋財団が米国のシアトルに保存されていたこの船を購入し、ハンザ同盟(中世後期の北ドイツの都市による都市同盟。バルト海沿岸地域の貿易を掌握し、ヨーロッパ北部の経済圏を支配していました)に加入していたハンブルグに呼び戻していました。

見つかった時の船の状態は悪く、1,000時間以上かけて修理されました。

2005〜2006年にかけて、船が航海できる様に主要部位である推進装置が新しいものに取り替えられました。

そして修理が完了するとエルベ5号として復活し、日帰りのエルベ川の旅と数日間かけておこなう北海/バルト海クルーズで定期的に運行されていました。

古い船ですから定期的なメンテナンスが必要で、最近では2018年の10月から2019年の5月29日まで8ヶ月かけてオランダのHvide Sandeにてオーバーホールされており、修理施設から戻ってきたばかりのタイミングで事故に逢っています。

2. エルベ5号が航海している様子

エルベ5号がエルベ川を航海している様子の映像です。

優雅ですね。

3. 事故で水没したエルベ号

こちらは事故で水没したエルベ号の様子です。

 

事故の瞬間の写真もあります。どうぞ

貴重な木造船が相手の不注意で海の藻屑となったのはなにか悲しいものがありますね。

4. ネットの声

 

5. まとめ

木造の帆船はロマンティックで今の時代でもたくさんの人があこがれる存在です。

歴史的価値の高いこの様な船が相手船の不注意によって踏み潰されるって悲しいですね。

くれぐれも皆様には安全運転をお願いしたいと思いました。

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