元ヤクルト監督の古田敦也氏が負けを認めた元名捕手で高見泰範氏が話題になっています。
どんな選手で今、何をなさっておられるのでしょうか?
まとめてみました。
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1. 高見泰範氏のプロフィール
高見泰範氏は1964年1月6日生まれで岐阜県出身の野球選手です。
小学校4年生からずっと捕手で、羽島北高校では、3年生の1981年に春の岐阜大会で優勝しています。残念ながら甲子園に出場することはできていません。
当時は120メートルの遠投をすることで強肩の捕手として知られていました。
愛知工業大学に進学後、一学年下の元日本ハムと西武ライオンズのトレンディ・エース西崎幸広投手とバッテリーを組み愛知大学リーグではベストナインを2回受賞し、1985年のドラフト会議では阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)から5位指名されましたが、入団を拒否して社会人野球の東芝に進まれました。
社会人になってからは1年目から都市対抗に出場し、2年目にはレギュラーに定着。
3年目の第59回大会では16打数9安打の成績でチームの優勝に貢献し、捕手としては52年ぶりとなる橋戸賞を受賞されています。
ちなみに橋戸賞とは、都市対抗野球を創設した橋戸信(橋戸頑鉄)氏にちなんで名付けられた賞で、優勝チームから1人選出される都市対抗野球大会のMVP(最優秀選手賞)選手が受賞されます。
(橋戸信ことペンネーム橋戸頑鉄氏は明治生まれの元新聞記者で青山学院中学でピッチャーを務め、慶応義塾大学に入部してから早稲田大学に挑戦状を申し込んだのが現在の早慶戦のルーツと言われている人物です。都市対抗野球を考案した人物でもあることから都市対抗野球のMVPは橋戸賞と名付けられているのです。)
著名受賞選手:藤田元司氏(元巨人監督)、平松政次氏(元大洋投手)、安田猛氏(元ヤクルト投手)、入来祐作氏(元巨人・日ハム投手)、杉浦正則氏(ミスターアマ野球投手)、田澤純一氏(元カブス投手)、近本光司氏(現阪神タイガース外野手)
また、同年初めて社会人ベストナインにも選ばれています。
出展:https://mainichi.jp/ama-baseball/articles/20180705/ddm/035/050/135000c
1989年にはアジア選手権やIBAFインターコンチネンタルカップで日本代表に選ばれ、古田敦也氏とスタメン出場を半分ずつ分け合ってもおられます。
そして、1992年のバルセロナ五輪では日本代表にチームメイトの元西武の杉山賢人投手などとともに選出され、主将を任され、全試合に先発出場し、下位打順ながら打率.370の好成績を残されていました。
この様に強打の捕手としての実績が凄まじかったのですが、1998年からは東芝でコーチに専念し、2001年から2006年までは同チームで監督を務められています。
また、第15回アジア大会や第38回IBAFワールドカップでは日本代表のコーチとなっておられます。
その後は、全日本アマチュア野球連盟の技術情報部会の特別委員を務めているほか、2008年にはNPO法人のスポーツWelfareぎふを設立して理事長に就任し、スポーツを通じた健康増進などで活躍されておられます。
2. 高見泰範氏の近年の状況映像
高見泰範氏のベースボールクリニックの映像を拝借してまいりました。
高見選手は現役時代も自身やライバルの打撃の様子をビデオにおさめて、それらを見て研究、あくなき向上心でバッティング力を高めたというだけあり、この様な映像がネットに残っていることを見ると、今でも同じやり方で選手の指導をされているのだな・・・ということがよくわかります。
↓この様にテレビでも野球の技術面の指導を行われています。
本日の放送終了しました!
スタジオ解説は元東芝監督・高見泰範さんでした!
高見さんのスイング、圧巻でした! pic.twitter.com/ptXKaZK8vZ— 【公式】都市対抗野球ダイジェスト (@toshi_taikou) July 21, 2016
2013年に地元の野球大会で挨拶する高見氏
出展:facebook
最近だとBSで都市対抗野球大会の解説者として呼ばれていらっしゃいますね。
★NHK-BS1
7月25日(木)18時〜
『第90回都市対抗野球大会・決勝 JFE東日本×トヨタ自動車』※主な注目選手:
・須田幸太、本田健一郎、橘朋晃、平山快、中澤彰太、今川優馬(J)
・佐竹功年、栗林良吏、立野和明、細山田武史、多木裕史、逢澤崚介(ト)※解説:高見泰範
※実況:別井敬之 pic.twitter.com/1jCWHLZEkj— 投入 (@tounyu_worst1) July 24, 2019
3. ネットの声
古田のいう消えた天才とは、高見泰範氏と予想!
— rmboardjp (@rmboardjp) July 27, 2019
「古田敦也」が負けを認めた天才キャッチャーって「高見泰範」かな??「杉浦正則」ほど有名じゃないけど、当時のアマチュアのスター選手だったんだよね。
— kyo-chan (@jordan_23_9) July 27, 2019
【優勝回顧その2】1988年、第59回都市対抗野球大会において5年ぶり3回目の優勝。高見泰範(橋戸賞受賞。のちに監督)、菊池総、葛城弘樹(のちにコーチ)らの活躍で、(東京ドーム初代覇者)に。
— 川崎大祭りLOVE (@mizukitani_love) July 18, 2019
高見泰範氏のことやな。
— きれきれきれんじゃ (@currydaisukikrj) July 27, 2019
【野球講習会】本日、鶴岡ドリームスタジアムで小中学校野球教室参加者対象の野球講習会が開催されます。講師は、日本野球連盟競技力向上委員長 高見泰範氏、社会人野球永和商事ウイング監督 西正文氏です。午前中学生、午後小学生の講習です。
— 鶴岡市の小学生野球情報 (@medaka0312) December 14, 2018
1985年 阪急ブレーブス
1位 伊東昭光(投)×
→石井宏(投)
2位 山本誠(投)
3位 渡辺伸治(捕)
4位 本西厚博(内) ※翌シーズン後入団
5位 高見泰範(捕) ※入団拒否
6位 風岡尚幸(内)— プロ野球ドラフトbot (@npb_draft_bot) July 17, 2019
NPBじゃない方の #夢のオールスター#マイナビオールスターゲーム2019
1(右)西郷泰之
2(二)十河章浩
3(遊)野島正弘
4(左)杉山孝一
5(指)徳永耕治
6(中)黒須陽一郎
7(三)若林重喜
8(一)大橋晋也
9(捕)高見泰範
P(投)杉浦正則
https://t.co/mHkWubj0tK— take1205 (@take1205) June 24, 2019
【野球講習会】本日、鶴岡ドリームスタジアムで鶴岡野球連盟主催の野球指導者講習会が開催されました。講師は、日本野球連盟競技力向上委員長 高見泰範氏、社会人野球永和商事ウイング監督 西正文氏。多くの指導者にご参加いただきました。
— 鶴岡市の小学生野球情報 (@medaka0312) December 16, 2018
4. まとめ
高見泰範氏はこれまでにアマチュア野球界で伝説的な実績を残されていますし、歴史にもしもはありませんが、もしプロ入りされていたら・・・と考えてしまいます。
当時は今の様な育成制度もありませんし、強打の捕手は珍しかったですからプロでもそれなりの実績を残されていたかも・・・と考えるとゾクゾクしてしまいます。
今後も若い選手の育成に健康で長い間ご活躍されることを祈念しております。
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