米国ケンタッキー州のバークリーダムで大量に繁殖したコイを捕獲するために電気ショックで鯉を感電させ、水面に浮かんだ鯉をコイを回収する活動が行われました。
増えすぎたコイ、電気ショックで一網打尽 米ケンタッキー州で深刻な問題に
(CNN) 米ケンタッキー州で外来種のコイが大量に繁殖して深刻な問題になっている。
ケンタッキー州魚類野生生物資源局は7月30日、バークリーダムで「電気ショック」ボートを使ってコイを感電させ、水面に浮かんだコイを回収する活動を行った。
同局がフェイスブックに掲載した動画には、ボートから電流が流れた瞬間に、大量の魚が水面で飛び跳ねる様子が映っている。
魚を感電させる方法は、個体数を測定したり識別したりする目的で一般的に行われているという。目的は魚を感電死させることではなく、調査や捕獲の目的で一時的なショックを与えることにある。
同局が今回回収したコイは、肥料や釣り餌、加工食品用として販売された。
コイはナマズの養殖業者によって70年代に米国に持ち込まれ、ミシシッピ川の流域からイリノイ州やミズーリ州の河川に入り込んで大量に繁殖。コイが急増したためにほかの魚の餌が減り、生態系に影響が出ている。
「コイを持ち込んだ業者は、これほどひどい問題を引き起こすとは思っていなかった」と同局のロン・ブルックス氏は言う。
コイは漁船を損傷させたり、ボートに飛び込んで機材を壊したり、乗船者にけがをさせたりすることもある。
そこでケンタッキー州はテネシー州と手を組み、漁業業界と連携してコイの駆除に乗り出した。直近のプロジェクトでは、重要な観光地であるケンタッキー湖とバークリー湖を守ることを目指す。
バークリー湖では、泡と騒音と光のフェンスを設けて、音に敏感なコイの侵入を防ぐ実験に取り組んでいる。さらに、地元の漁師たちにはコイ漁を呼びかけた。「今年は最低でも約2270トン分のコイを捕獲できる見通しだ」とブルックス氏は話している。
その様子が壮観でしたのでぜひご覧ください。
1.鯉の電気ショック漁が行われた現場
鯉の電気ショック漁は米国ケンタッキー州のカンバーランド川に建設されたバークレー・ダムにて行われました。
ミシシッピー河川流域でオハイオ川からも水流が流れ、メキシコ湾に注ぐこの川は北アメリカで最も豊富な魚類生態系を有していることが知られ、そこに外来魚の鯉が放たれたことで古来から存在する魚類が駆逐されていたことが地元の漁師達の悩みです。
出展:https://www.google.com/search?client=firefox-b-d&ei=dZFCXbPbDJXT-Qb32ZmADg&q=barkley+dam&oq=barkley+dam&gs_l=psy-ab.3..0i203l3j0i10i203j0i203l4.20207.22596..22928…0.0..0.238.1449.0j10j1……0….1..gws-wiz…….35i39j0i131i4j0i131j0i4j0i4i3j0j0i10j0i13.OffbF7035Bs&ved=0ahUKEwjz6YqAkOHjAhWVad4KHfdsBuAQ4dUDCAo&uact=5
日本でも外来魚が日本固有の魚を琵琶湖や大きな河川で駆逐されていますが、雑食の鯉は生命力が強いので人の手を使ってでも退治しないと古くからいる魚がやられてしまうので、電気ショック漁はあまり褒められたものではありませんが、ある意味生態系を守るためには仕方がないのです。
それでは実際に電気ショック漁が行われている様子をご覧ください。
2.鯉を感電させ捕獲する様子
鯉を感電させ捕獲する様子は以下でご覧いただけます。
静かだった水面が電気が放たれたことで一気に大量の鯉が感電して跳ね上がっています。
そしてショックを受けて水面に浮かんでいる様子がご覧いただけます。
3. ネットの声
電気ショックで外来魚を選択的に気絶させるボートを滋賀県が導入するそうだ。オオクチバスが体長が大きくて感電しやすいそうだけど、 鯉も巻き添えを食うらしい。ただし鯉は捕獲せず放っておくと、いずれ気を取り直して泳ぎだすとか。ほんとかなあ~ http://t.co/r1ydKlw3
— まち座|今日の建築・都市・まちづくり (@ToshiMachiTiiki) February 15, 2012
鯉は電気ショックで〆てました・・・ ( #bakubaku live at http://t.co/fDp36SoZlN)
— tassy (@rrimpact) February 26, 2013
残った池の鯉を電気ショックで捕まえる…っていうのはどうかな?>外来魚ビリッと捕獲…電気ショッカーボート導入 : 環境 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://t.co/gS5O1J9K
— getsu (@getsuge2) June 12, 2012
電気ショックで外来魚の駆逐動画見ているけれど、バスだけでなくアジア鯉も一緒に回収してくださいな
— コンコロール@Roselia両日 (@regbkl) April 2, 2014
4. まとめ
日本でも外来魚の被害がある地方ではこれをやってみると良いかも知れませんね。
駆逐される魚には罪がありませんので持ち込む人にはくれぐれも後のことを良く考えて国内に持ち込んでいただきたいものです。
ケンタッキー州の場合は、これで何千万トンも駆逐しなければならないということですから鯉の繁殖力も相当ものです。
単に駆逐するのではなく、食べたり他に利用できないものか?と考えてしまいます。