米国人の学者スコット・スナイダー氏が日韓の対立は韓国が悪いと批判しネットで話題になっています。
「日韓対立は韓国のせい」米国人学者が痛烈批判
(古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)
日韓対立の激化に対する米国の対応が注目されるなか、韓国研究では米国でも有数の著名学者が、日韓対立の原因は韓国の文在寅大統領の過ちにあると厳しく批判する見解を発表した。
トランプ政権をはじめ米国では最近の日韓関係の悪化への懸念が広まっているが、日韓対立の原因について官民ともに明言する関係者はほぼ皆無だった。だが同研究者は、非は文大統領にありと明確に主張した。
出展:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190814-00057312-jbpressz-int
スコット・スナイダー氏は何を根拠にこの様な発言をされたのでしょうか? スナイダー氏のことに関する情報をまとめてみました。
1. スコット・スナイダー氏のプロフィール
スコット・スナイダー氏(英:Scott A. Snyder)は米国のシンクタンクを含む超党派組織Council on Foreign Relations (日:外交問題評議会)【 1921年に設立され、外交問題・世界情勢を分析・研究する非営利の会員制組織であり、アメリカの対外政策決定に対して著しい影響力を持つ超党派組織で、外交誌『フォーリン・アフェアーズ』の刊行などで知られています。本部所在地はニューヨークにあります。】でシニア・フェローを務める学者です。
出展:https://www.koreaandtheworld.org/scott-a-snyder/
テキサス州にあるライス大学で学士を取得し、東アジアの政治情勢研究で修士号をハーバード大学で取得。
韓国のヨンセイ大学でも客員教授として赴任されていました。
外交問題評議会に入る前は、シニア・アソシエートとしてアジア財団の国際交流プログラムで務め、米韓政策のディレクターとして そしてアジア財団の代表として2000年から5年間韓国に赴任していました。
それ以前は、パシフィック・フォーラム・センターでシニア・アソシエートとして戦略と国際交流プログラムのディレクターとして活躍され、アメリカ合衆国平和機関(英:U.S. Institute of Peace)でも近代アジアの政治情勢を研究するプログラムのディレクターとして務めあげられた大変立派な職務経歴と韓国に関する深い知見をお持ちの学者です。
スナイダー氏はこれまでに韓国関連で2冊の出版歴と3冊の本の編集歴があります。
- South Korea at the Crossroads: Autonomy and Alliance in an Era of Rival Powers (January 2018):著者
- The Japan-South Korea Identity Clash: East Asian Security and the United States (May 2015) with Brad Glosserman.:著者(共著)
- North Korea in Transition: Politics, Economy, and Society (October 2012):編集者
- and the editor of Global Korea: South Korea’s Contributions to International Security (October 2012) :編集者
- The U.S.-South Korea Alliance: Meeting New Security Challenges (March 2012).:編集者
また、以下の本に寄稿し、韓国の政治と外交政策そしてアジアのリージョナリズム(「一つ以上の地域に基づく政治的または社会的システムの発展」地域および/または特定地域、国家のグループもしくは他の地方の主体の国家的、規範的もしくは経済的利益に焦点を当てた政治イデオロギー)について見解を述べておられます。
- China’s Rise and the Two Koreas: Politics, Economics, Security (January 2009)
- Paved With Good Intentions: The NGO Experience in North Korea (coeditor, August 2003)
- Negotiating on the Edge: North Korean Negotiating Behavior (November 1999).
韓国の国際的な影響力の研究家で北朝鮮の脅威についても研究されておられ、米国政府が彼の専門性を活かして北朝鮮や韓国に対する外交政策方針を策定するほど権威が高い学者さんですが、アジアの政治情勢に関する見解を中立的な立場で発信しておられることから米国以外の研究者の間でも高い評価を受けておられる学者であります。
2. スコット・スナイダー氏の見解
スコット・スナイダー氏は8月7日にワシントンの大手シンクタンク「ヘリテージ財団」が開催した「日韓貿易紛争」の中で以下のコメントを述べています
During the discussion that followed, Scott Snyder, a senior fellow for Korean studies at the Council on Foreign Relations, criticized the Moon Jae-in administration for “not taking the political leadership necessary to protect the relationship with Japan from domestic political spillover, which is arguably in Japan’s longer-term strategic interest.”
“The Moon administration has yet to realize an optimal balance between domestic and foreign affairs,” Snyder said, adding that he would like to see the South Korean government paying compensation domestically to the victims of wartime forced labor while trying to pursue a dialogue with Japan.
出展:http://nwww.koreaherald.com/common/newsprint.php?ud=20190808000680
- 文政権は日本との関係を構築する為に必要な外交政策をとっておらず、韓国の国内の不満をかき消すことに懸命になっている。
- 日本政府を良好な関係を構築するために説得するのと同時に、韓国政府が懲用工に対価を支払うことで国内の政治的不満を払拭すべき。
そしてロイターが米国政府が日本と韓国が平和的に和解することを求めていると発表した記事をご自身のツイッターでツィートされています。
U.S. says Japan, South Korea ‘soul searching’ needed over damaging row | Article [AMP] [AF] | Reuters https://t.co/fLbfstfn3U
— Scott Snyder (@snydersas) August 8, 2019
3. ネットの声
「日韓対立は韓国のせい」米国人学者が痛烈批判 国内政治のために日韓関係を犠牲にした文在寅大統領 《古森 義久》 #JBpress https://t.co/6CBUO9eWdK
— JBpress (@JBpress) August 13, 2019
レーダー照射されたあたりで米CSISも、韓国とは距離を置き無視するようにと日本に提言。先日もそのCSISの研究員の方が来日されて、上と同じ発言されてますし、アメリカの多くの意見になりつつあるんでしょうね。
— Sh (@ShJas93) August 14, 2019
世界に拡散すべき
韓国の大統領の無能さ https://t.co/qYtKQEIPyD— ritchie (@blacksheep_moon) August 14, 2019
韓国のせい、は日本では周知の事実。
子供の喧嘩じゃないんだから、とか言ってる人いるけど、歴史認識の相違や日本が悪いとすりこみ教育をしている国と、どう仲直りをするのでしょうか?
日本の国益を損なう事や民間企業への損害賠償などが発生している事実はどうするの?— かえる (@happy7key) August 14, 2019
4. まとめ
韓国の研究者の権威として世界的に名高いスナイダー教授がシンポジウムで発表した発言であるからこそ、これが文政権に響いて良い影響があれば良いのに・・・と思いました。