悲報「沢村賞19年ぶり該当者なし」に山口は?有原は?ネットの反応まとめ

その年のプロ野球最優秀投手に対して表彰される沢村賞ですが、2019年は該当者無しという悲しい結果がでてしまいました。

沢村賞は19年ぶりに「該当者なし」

プロ野球草創期に活躍した巨人の大投手、沢村栄治をたたえて先発、完投型の本格派投手を表彰する沢村賞の選考委員会が21日、東京・港区のグランドプリンスホテル高輪で開かれ、2000年以来19年ぶりに「該当者なし」となった。

7項目の選考基準(15勝以上、150奪三振以上、10完投以上、防御率2・50以下、200投球回以上、25登板以上、勝率6割以上)のうち、今季のセ、パ両リーグで最も多くクリアしたのは日本ハム・有原航平(27)と巨人・山口俊(32)の各4項目だった。

3項目をクリアしたソフトバンク・千賀滉大(26)、DeNA・今永昇太(26)や両リーグを通じて最多の6完投をマークした広島・大瀬良大地(28)らも候補に挙がり、最終的に有原と山口が最終候補に残った。しかし、完投数が有原は1で山口はゼロ、投球回が有原は164回1/3、山口は170回で、ともに基準に届いておらず、該当者なしとなった。

堀内恒夫委員長(71)=元巨人=は「完投なしでもいいとなると、(先発完投型だった)沢村さんの名前に傷を付けると思っている。最後は該当者なしで落ち着いた」と語った。

選考委員は堀内氏のほか平松政次(72)=元大洋、山田久志(71)=元阪急、村田兆治(69)=元ロッテ、北別府学(62)=元広島=の4氏。

出展:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191021-00000549-sanspo-base

1.沢村賞とは

沢村賞はプロ野球黎明期の巨人軍のエース沢村栄治さんの栄誉と功績を称えて作られた賞で、毎年、沢村賞選考委員会の審議により、12球団の中から原則1名が選出されるプロ野球投手の中で最も栄誉ある賞です。

  • 登板試合数 – 25試合以上
  • 完投試合数 – 10試合以上
  • 勝利数 – 15勝以上
  • 勝率 – 6割以上
  • 投球回数 – 200イニング以上
  • 奪三振 – 150個以上
  • 防御率 – 2.50以下

・・・の7項目で審議される賞ですが、必ずしも7項目全てクリアしなければならない規定はありません。

また、2018年度より、7回で自責点3点以内という独自基準のクオリティー・スタート(QS)率が補足項目として判断基準に加わりました。

以下がこれまでの受賞者のリストです。

年度、 受賞者、 所属、 登板数、 完投和、 勝利数、 勝率、 投球回数、 奪三振数、 防御率
1947 別所昭 南海 55 47 30 .612 448.1 191 1.86
1948 中尾碩志 巨人 47 25 27 .692 343 187 1.84
1949 藤本英雄 巨人 39 29 24 .774 288 137 1.94
1950 真田重男 松竹 61 28 39 .765 395.2 191 3.05
1951 杉下茂 名古屋 58 15 28 .683 290.1 147 2.35
1952 杉下茂 -2- 名古屋 61 25 32 .696 355.2 160 2.33
1953 大友工 巨人 43 22 27 .818 281.1 173 1.85
1954 杉下茂 -3- 中日 63 27 32 .727 395.1 273 1.39
1955 別所毅彦[† 2] -2- 巨人 50 17 23 .742 312 152 1.33
1956 金田正一 国鉄 68 24 25 .556 367.1 316 1.74
1957 金田正一 -2- 国鉄 61 25 28 .636 353 306 1.63
1958 金田正一 -3- 国鉄 56 22 31 .689 332.1 311 1.30
1959 村山実 大阪 54 19 18 .643 295.1 294 1.19
1960 堀本律雄 巨人 69 26 29 .617 364.2 210 2.00
1961 権藤博 中日 69 32 35 .648 429.1 310 1.70
1962 小山正明 阪神 47 26 27 .711 352.2 270 1.66
1963 伊藤芳明 巨人 39 18 19 .704 236.1 166 1.90
1964 G・バッキー 阪神 46 24 29 .763 353.1 200 1.89
1965 村山実 -2- 阪神 39 26 25 .658 307.2 205 1.96
1966 村山実 -3- 阪神 38 24 24 .727 290.1 207 1.55
1966 堀内恒夫 巨人 33 14 16 .889 181 117 1.39
1967 小川健太郎 中日 55 16 29 .707 279.2 178 2.51
1968 江夏豊 阪神 49 26 25 .676 329 401 2.13
1969 高橋一三 巨人 45 19 22 .815 256 221 2.21
1970 平松政次 大洋 51 23 25 .568 332.2 182 1.95
1971 該当者なし
1972 堀内恒夫 -2- 巨人 48 26 26 .743 312 203 2.91
1973 高橋一三 -2- 巨人 45 24 23 .639 306.1 238 2.21
1974 星野仙一 中日 49 7 15 .625 188 137 2.87
1975 外木場義郎 広島 41 17 20 .606 287 193 2.95
1976 池谷公二郎 広島 51 18 20 .571 290.1 207 3.26
1977 小林繁 巨人 42 11 18 .692 216.1 155 2.92
1978 松岡弘 ヤクルト 43 11 16 .593 199.1 119 3.75
1979 小林繁 -2- 阪神 37 17 22 .710 273.2 200 2.89
1980 該当者なし
1981 西本聖 巨人 34 14 18 .600 257.2 126 2.58
1982 北別府学 広島 36 19 20 .714 267.1 184 2.43
1983 遠藤一彦 大洋 36 16 18 .667 238.1 186 2.87
1984 該当者なし
1985 小松辰雄 中日 33 14 17 .680 210.1 172 2.65
1986 北別府学 -2- 広島 30 17 18 .818 230 123 2.43
1987 桑田真澄 巨人 28 14 15 .714 207.2 151 2.17
1988 大野豊 広島 24 14 13 .650 185 183 1.70
1989 斎藤雅樹 巨人 30 21 20 .741 245 182 1.62
1990 野茂英雄 近鉄 29 21 18 .692 235 287 2.91
1991 佐々岡真司 広島 33 13 17 .654 240 213 2.44
1992 石井丈裕 西武 27 8 15 .833 148.1 123 1.94
1993 今中慎二 中日 31 14 17 .708 249 247 2.20
1994 山本昌広 中日 29 14 19 .704 214 148 3.49
1995 斎藤雅樹 -2- 巨人 28 16 18 .643 213 187 2.70
1996 斎藤雅樹 -3- 巨人 25 8 16 .800 187 158 2.36
1997 西口文也 西武 32 10 15 .750 207.2 192 3.12
1998 川崎憲次郎 ヤクルト 29 9 17 .630 204.1 94 3.04
1999 上原浩治 巨人 25 12 20 .833 197.2 179 2.09
2000 該当者なし
2001 松坂大輔 西武 33 12 15 .500 240.1 214 3.60
2002 上原浩治 -2- 巨人 26 8 17 .773 204 182 2.60
2003 井川慶 阪神 29 8 20 .800 206 179 2.80
2003 斉藤和巳 ダイエー 26 5 20 .870 194 160 2.83
2004 川上憲伸 中日 27 5 17 .708 192.1 176 3.32
2005 杉内俊哉 ソフトバンク 26 8 18 .818 196.2 218 2.11
2006 斉藤和巳 -2- ソフトバンク 26 8 18 .783 201 205 1.75
2007 ダルビッシュ有 日本ハム 26 12 15 .750 207.2 210 1.82
2008 岩隈久志 楽天 28 5 21 .840 201.2 159 1.87
2009 涌井秀章 西武 27 11 16 .727 211.2 199 2.30
2010 前田健太 広島 28 6 15 .652 215.2 174 2.21
2011 田中将大 楽天 27 14 19 .792 226.1 241 1.27
2012 攝津正 ソフトバンク 27 3 17 .773 193.1 153 1.91
2013 田中将大 -2- 楽天 28 8 24 1.00 212 183 1.27
2014 金子千尋 オリックス 26 4 16 .762 191 199 1.98
2015 前田健太 -2- 広島 29 5 15 .652 206.1 175 2.09
2016 K・ジョンソン 広島 26 3 15 .682 180.1 141 2.15
2017 菅野智之 巨人 25 6 17 .773 187.1 171 1.59
2018 菅野智之 -2- 巨人 28 10 15 .652 202 200 2.14
2019 該当者なし

(1966年と2003年は2名が同時受賞)

・・・とそうそうたる顔ぶれですが、近代野球では投手の分業制が進み完投がなかなか難しいことから、受賞するのが困難なタイトルではあります。

2.日ハム有原・巨人山口投手のピッチング

2019年に7項目の選考基準(15勝以上、150奪三振以上、10完投以上、防御率2.50以下、200投球回以上、25登板以上、勝率6割以上)でセリーグとパリーグで4項目ずつクリアした日本ハム有原投手と巨人の山口投手のピッチングを見てみましょう。

 

 

打者の手元で落ちるボールが武器で両方とも素晴らしい投手なのですが、関東試合数が多く無いという理由で受賞が見送られました。

山口投手なんかは、彼の活躍で巨人がセリーグで優勝を決めたみたいなものですから、悔しい結果ですね。

3.ファンの声

4.まとめ

納得の選考結果ですが、堀内元巨人監督の言い方には刺があるな・・・というのが正直な感想です。

小粒だった今年のプロ野球投手のパフォーマンスですが、来年度は無双してくれる投手が現れることを祈っております。

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