忘年会の季節がやってまいりました。
その様なおり、ツィッター上では#忘年会スルーのハッシュタグがついたツィートであふれ、様々な価値観の方々のご意見で賑わっております。
1.忘年会とは
忘年会(ぼうねんかい)とは年末に催される宴会で、一般的には、その年の苦労を忘れるために執り行われ、宗教的意味付けや、特定行事様式の無い日本独特の慣習です。
- 自発的結社によって担われる納会型のもの、
- 私的交友関係や家族間で執り行われる年わすれ型のもの、
- 戦後に急激に伝播した企業忘年会型のもの
が存在します。
古くは「としわすれ」という表現で、室町時代の皇族・伏見宮貞成親王が認めた『看聞日記』で、1430年(永享2年)の記録として出てくる「先有一献。其後連歌初。会衆如例。夜百韻了一献。及酒盛有乱舞。其興不少歳忘也。」という文章に登場。
年末に催された連歌会が大変に盛り上がったことが起源だと言われています。
そして、民衆行事として、酒を飲んで乱舞する行事が存在していた模様です。
江戸時代には、特権階級の人々の中で一年の憂さを晴らすハイソな行事だった様ですが、近年は、無礼講などのキャッチフレーズで広まったものの、社内行事の場合、実際は査定がおこなわれていたり若い人々にとっては時間、お小遣い、神経がすり減るイヤーな行事に変わりつつある様です。
2.ちなみに某トヨタ系企業の忘年会とは
ブログ管理人は1998年から2008年まで、愛知県刈谷市昭和町にあるトヨタ系世界一の自動車部品会社に勤務しておりました。
私の周囲では忘年会が部内、関連会社、関連部門、同期などなど様々なものが催されたのですが、そもそも部だけで2週間に1度の頻度で飲み会があり「毎日会っているのにこれ以上親睦したくねぇよ。お小遣いが減るやろ💢」・・・とストレスを抱えていたのを覚えています。
今となっては懐かしい某トヨタ系企業の忘年会ですが、
- 時間
- お小遣い
- 神経
がすり減る行事ゆえに、若い方々が敬遠したくなる気持ちは非常に良くわかります。
一方でおじさん達はこういう時に先輩ヅラして偉そうにウンチク垂れたりするのが「たのしみ」だったりしますので、若い人たちに「付き合ってほしいな・・・」と思われていることでしょう。
なお、私が新入社員の時に当時の社長がトヨタ系企業の大元となる企業保有の社員クラブ「シャインズ」を見て、「これは良い。社員風情が名古屋まで行って接待しなくて良い。経費と時間の節約だ!」と発言し、D-スクエアなる社員クラブを刈谷市内に作り、以降、多くの飲み会・忘年会が刈谷市内で行われる様になったのですが、これに非難の声が殺到したとかしなかったとか・・・。
刈谷市内にはそもそもトヨタ系企業御用達の飲み屋さんがたくさんあったのですが、庶民的なお店が多く、お姉さんがいる様な高級店で羽目を外したい社員の多くは名古屋での飲み会を好んだのでありました・・・。
↓の様な感じのお店が社員用であるのですが、羽目を外したい社員が社員クラブで楽しむには困難だったのです・・・。
はじめてのデンソースクエア(о´∀`о)
お腹いっぱい❤❤ pic.twitter.com/BCblMUDkzc— Misa.A(さみぃ) (@samipo33) April 7, 2018
3. ネットの声
ネット上で話題になっている言葉「 #忘年会スルー 」。とくに若い人たちの間で、忘年会に行きたくないという声があがっています。この状況に対し会社側は、あの手この手で盛り上げようとしています。
🔽ニュースの詳細はこちらhttps://t.co/DHOSUIWIK6#nhk #ニュースウオッチ9 pic.twitter.com/aaYZ0hR4zn
— ニュースウオッチ9 (@nhk_nw9) December 10, 2019
管理職の思いを一刀両断する女子社員。#忘年会スルー pic.twitter.com/s4vSC3AAda
— lonely_bluesky (@hise_10000) December 10, 2019
師走の風物詩、忘年会の姿が変わりつつあります。“飲みニケーション”が若手になかなか受け入れられなくなる中、ネット上には、職場の忘年会に参加しない“忘年会スルー”の声が・・・。企業側もあの手この手で対策に乗り出しています。https://t.co/2UGZ1b9Bnh
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) December 9, 2019
#忘年会スルー
忘年会はお金も払って時間も無駄にする行事だよね。飲み会が楽しい人はいいけど、お酒が飲めなかったり上司の無駄話を聞きたくない人もいっぱいいるはず。
なのに、行かなかったら「ノリが悪い」とか「非常識」とかいう空気はおかしいと思うな😭
— コピペプログラマ👨💻よしお (@YoshiBlog2) December 10, 2019
まだ学生だけどわかる。#忘年会スルー pic.twitter.com/QLjGR4wi2y
— naokのえぼたん (@naok_JT) December 10, 2019
ハライチ岩井のコメントが思い出される。
#忘年会スルー pic.twitter.com/hH4dkbhTOi— Sho_and (@Shot_And) December 10, 2019
SNSのおかげでリアルのコミュニティに依存しなくて良くなった現代っ子にとって、飲み会で関係構築する必要はない。
ただ、飲み会が楽しいのも事実。結局「誰と行くか」なんだろね。
上司と行くのは優先順位の最下層。管理職はそれに気づいて。
#忘年会スルー— ひっぴー (@hyusuke10) December 10, 2019
ごめん、忘年会には行けません。いま、シンガポールにいます。 pic.twitter.com/fvtrXGOFql
— ねここねこ (@necoconeco08) December 10, 2019
行きたい人だけで行きゃいいじゃん。「みんなで行こう」「みんなで参加しよう」というノリが嫌。#忘年会スルー https://t.co/zaEQcbNl8P
— tomimogami (@tomimogami) December 10, 2019
4. まとめ
会社の忘年会が嫌な若い方の気持ち、非常に良くわかります!
お酒を飲むと
- 疲れますし、
- 時間が無くなりますし、
- 判断力を失いトラブルに巻き込まれることもあるし
と言った理由で、(お酒は大好きですが)体調管理のために飲む機会を減らし、今年は忘年会に行く予定が無いブログ管理人でございますが、忘年会自体が存在しなくなってしまうというのも何か違和感を感じます。
時流に合わせて、上司が年末に自費で部下を慰労する会とか、会社負担で社員を慰労する会とかになれば良いのかもしれませんね。