昨年ヒューストン・アストロズのワールドシリーズ制覇に総額1200万ドル(約13億2000万円)を賭け大金を失った家具店を経営するジム・マッキングベール氏が今度はNFLでヒューストン・テキサンズとテネシー・タイタンズがカンザスシティ・チーフスを打ち負かす方向に大金を賭けたことで話題になっています。
【MLB】ア軍に約13億円を賭け失った老人がNFLで再び大勝負も… 米メディア「口座は厳しいものに…」
昨年、アストロズのワールドシリーズ制覇に総額1200万ドル(約13億2000万円)を賭け大金を失った家具店を経営するジム・マッキングベール氏が今度はNFLに大金をつぎ込んだことを米メディアが伝えている。またも賭けに負け総額200万ドル(約2億2000万円)を失ったようだ。
2017年WSでのアルトゥーベの実際の写真 米ヤフースポーツは「アストロズの大ファン「マットレス・マック」がチーフスの負けに賭けて200万ドル(約2億2000万円)失った」との見出しで、マッキングベール氏の“大敗”を伝えた。記事では昨年のワールドシリーズで総額1200万ドル(約13億2000万円)を失ったことを紹介し「ギャンブル好きの彼の銀行口座は、このところ厳しいものとなっている」と言及。 マッキングベール氏は2020年のスタートに新たな賭けの対象となるスポーツとしてNFLに注目。アメリカン・カンファレンスのディビジョナルラウンド(カンファレンス準決勝)で、ヒューストン・テキサンズがカンザスシティー・チーフスに勝利することに100万ドル(約1億1000万円)をベッド。さらに同チャンピオンシップ(カンファレンス決勝)では、テネシー・タイタンズがカンザスシティー・チーフスを破ることに100万ドルを賭けともに大敗した。 新年早々に2億2000万円を失ったマッキングベール氏に「またしても、彼の賭けは上手くいかなかった」と同情。来月にはスーパーボウルもあるが同氏は「もう賭けるのを止めるかもしれない」と語っているという。
出展:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200120-00666237-fullcount-base
いったいどんな人物なのでしょうか?まとめてみました。
1.ジム・マッキングベール氏とは
ジム・マッキングベール氏は、本名をジェームス・フランクリン・マッキングベール(英:James Franklin McIngvale)と言い、1951年2月11日に米国ミシシッピー州のスタークビルに生まれた通称”マットレス・マック”としても知られる同テキサス州 ヒューストン在住のビジネスマンです。
ギャラリー・ファニチャーという家具店を経営しています。
↓ギャラリー・ファニチャー店内でお店の様子を紹介するマッキングベール氏
マッキングベール氏は、ミシシッピー州で生まれ育ち、高校はテキサス州ダラスにあるビショップ・リンチ高校を卒業後、ノース・テキサス州立大学に進学。
高校・大学とアメリカン・フットボールの選手として活躍していました。
マッキングベール氏は、大学卒業後$5,000(現在の価値で約2,000万円くらい)とピックアップトラック1台でギャラリー・ファニチャーをテキサス州で起業。
無謀とも言える資金で立ち上げた店舗でしたが、テキサス州の地場産業である石油業界の好景気の波に乗ることで順調な滑り出しで当初、経営することに成功していました。
しかし、石油業界が調子を落とし始めると同時に彼の経営するお店の売り上げも右肩下がりになり、最後に残った運営資金の一万ドルでテレビ広告を打ち、その広告が功を奏して経済的な窮地を脱することに成功しています。
こちらが当時のCMです。
「ギャラリー・ファニチャーでは格安でショッピングをお楽しみいただけます!」という今では当店舗の代名詞とも言われるキャッチフレーズはこのCMでうまれました。
現在は年間約$200million(約220億円)の売り上げを誇るこのお店は、全米でもトップランクの売り上げを誇る超優良店です。
そんなマッキングベール氏ですが、総資産は約$300million(約330億円)お持ちのお金持ちですので庶民には無謀と言える大金をギャンブルに投じることができるのでした。
家族は妻と子供が三人。
ちなみに娘の一人、エリザベスさんは幼い頃に脅迫概念症を患っている(勉学はおろか、日常生活にも困難を伴う)と診断されていましたが、その診断をものともせず学生時代を優秀な成績で過ごし現在はテキサス州の名門ベイラー大学で精神医学の助教授として活躍されています。
チャリティにも熱心でハリケーンの被害者に対して炊き出しをおこなったり、大量の寄附を行うことで表彰されたこともある地元の名士でもあります。
2.ヒューストン・テキサンズ/テネシー・タイタンズvs.KCチーフス試合の様子
ヒューストン・テキサンズ(AFC南地区4位)とカンザスシティ・チーフス(AFC西地区2位)はアメリカン・フットボールのAFCリーグ代表選抜試合で争いました。
地元のチームですから、テキサンズを応援されていた様ですが、無残な結果に。彼がこの試合に賭けていた$1million(約1.1億円)が没収されてしまったのでした。
そしてAFCの優勝戦ではテネシー・タイタンズがKCチーフスと戦うことに。
ちなみにテネシー・タイタンズはヒューストンにあったフットボール・チームのヒューストン・オイラーズがテネシーに移籍してできあがったチームです。そして、ヒューストン・テキサンズはオイラーズを失って新たなチームを求めていたテキサス州の住民の希望に応える形で最近創設されたチームなのです。
結果はどちらのチームも無残な負け方をした訳ですが、テキサス州民からするとチーフスを目の敵にしてテキサンズとタイタンズに懸ける気持ちは非常によくわかります。
3.ネットの声
大型ハリケーン「ハービー」の影響による洪水で、テキサス州のヒューストン市は、広範囲に渡り水没した。このため、家具ショップ「ギャラリー・ファーニチャー」を営むジム・マッキングベール氏は8月28日、自分の店を避難所として提供し始めた。https://t.co/ARdJGRshqQ
— Animal Donation (@anidone) September 2, 2017
Serves him right! Jim Mcingvale shoulda donated it to a charity like Bridges Safehouse https://t.co/CP0dq2D4ll
— Carolyn E Skeels (@mutigers25) January 20, 2020
「マッキングベール氏はチャリティに寄付した方がよかったのでは?」
Mattress Mack (Jim McIngvale, the owner of Gallery Furniture) did more for the victims of Harvey than that grifter Osteen ever dreamed of.
— John Mitchell (@mitchell_atx) January 19, 2020
「マットレス・マックはジョエル・オスティーン(アメリカの有名な宣教師。テレビで説教を行い毎月約2,000万人が視聴することでも有名。)よりもハリケーン・ハーヴィの被害者に影響を与えた!!(皮肉)」
4.まとめ
なかなか面白い豪快な方ですね。
テキサス州を愛しているのでそこと関連するチームに大金を懸けるのでしょうが、さすがアメリカ、スケールが異なりますね。
日本だと批判の対象になりそうですが、マッキングベール氏の今後の動向/活躍を見守っていきたいとお。